技術紹介
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メリクロンとは
メリクロンとは、meri(meristem=分裂組織)+clone(栄養繁殖系)の合成語であり、分裂組織を無菌的に培養し、増殖された苗を意味する言葉です。一般的には、洋ラン業界で一番多く使われています。バイオテクノロジー(生物工学)実用化の優等生として知られております。
最初、100cc程度の小型のフラスコの中へ栄養分を含んだ寒天培地を作り、高圧殺菌で無菌状態にし、新芽より分裂組織を取り出して植え付けると、1ヶ月ぐらいでプロトコーム(原塊体)が形成されます。これを1ヶ月ごとにメスで切断すると、分裂を繰り返し増殖します。目的の数になると切断を中止し、500cc程度のフラスコに移植しなおし、4~5ヶ月間20~25℃の一定条件下で培養すると5~6cmの苗になります。一つの分裂組織より約2年間で数万本の苗が得られます。